ギリシャ 1930 5ドラクマ 不死鳥フェニックス

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商品番号:281215

発行国:
ギリシャ 
造幣都市:
ロンドン 
発行年:
1930 
額 面:
5ドラクマ 
金 性:
Nickel 
造幣数:
23,500,000枚 
表図柄:
フェニックス(不死鳥) 
裏図柄:
額面・オリーヴのリース 
サイズ:
30.2mm 
重 量:
9.9g 
資 料:
KM71.1 
状 態:
VF 

 1930年代のギリシャで流通した5ドラクマ貨には、伝説上の不死鳥フェニックスが表現されています。燃える炎の中から復活を遂げるフェニックスは翼を広げ、口からは光線を出しています。上部には星と十字架が配されています。

 古代エジプトを起源とするフェニックスは、寿命が近づくと自ら炎の中へ飛び込み、その中から新たに再生された姿で復活する神鳥とされました。これを繰り返すことで永遠の命を得るとされ、「不死鳥」「火の鳥」とも称されます。その後ギリシャ・ローマ世界でも広く浸透し、中世には死から復活したキリストを象徴する鳥として認識されました。

 フェニックスは19世紀にオスマン=トルコ帝国の支配から独立したギリシャを象徴する鳥として採用され、1828年の独立直後に採用された通貨単位は「フェニックス」でした。(※1832年に古代ギリシャ時代の貨幣単位「ドラクマ」に変更された。)
 この5ドラクマ貨のフェニックスは、1828年に発行されたフェニックス単位のコインに表現されたデザインを再現したものです。


 第一次世界大戦後、政情が不安定化したギリシャでは王政が一時的に廃止され、1924年~1935年の約10年は共和政でした。この期間に発行された5ドラクマ貨は純ニッケルによって製造され、ギリシャ国内ではなくロンドン(英国)とブリュッセル(ベルギー)の造幣局で造られました。フェニックスの左右には、共和政下のギリシャで発行されたことを示す「ΕΛΛΗΝΙΚΗ ΔΗΜΟΚΡΑΤΙΑ (ギリシャ共和国)」銘が刻まれています。なお、このフェニックスと裏面リースの彫刻は、イギリスのコイン彫刻師ジョージ・クルーガー・グレー(1880-1943)が手掛けました。

 1929年の世界恐慌以降、ドラクマの価値は暴落し続け、慢性的なインフレーションが進行しました。さらに第二次世界大戦の勃発により武器製造に必要なニッケルが不足、高騰したため、この5ドラクマ貨は発行から10年ほどで市中から姿を消し、1941年のドイツ軍による占領支配後はほとんど流通しなくなりました。そのため一般流通用に発行が開始されたコインでしたが追加の製造は行われず、結果的に1930年の単年発行のみとなりました。
 20世紀前半の近現代ギリシャを物語るコインのひとつです。


 

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